最近では見慣れた樹脂製の四つ目垣です。

工場で生産されて、ユニット化されたまま現場に搬入、あとはビスで固定して完成ですが、
なんとなく味気ない、画一的な仕上がりになります。

今日は、自然素材のタケと杉丸太、棕櫚縄を使って四つ目垣を作ります。

 

まずは、材料の下準備から。
細めのタケを選び、寸法に併せて切り出します。

　　　

 

金タワシで磨きながら付着した汚れや、シミを取り除きます。
一手間かかりますが、仕上がりがとても美しくなります。

 

きれいに磨かれた太めの胴縁用と、細めの立子用の材料が出来上がりました。

　　　

 

続いて、親柱に使用する杉丸太を用意します。
バーナーを使って腐食防止の焼き入れを行います。

　　　 

 

四つ目垣の取り付け位置は二カ所。
幅は、約２メートル、仕上がりの高さは１メートルで計画します。

　　　

 

まず、親柱を取り付けます。
倒れを見ながらまっすぐに、掛け矢を使って５０cmほど打ち込みます。

　　　

 

親柱に、胴縁を固定します。
突き付けにせず、斜めにカットして親柱の内側で釘止めします。

　　　

 

 

胴縁は三本、釘止め部分も割れずに取り付けが無事完了しました。

　　　

 

続いて立子を割り付けて高さを調整し、棕櫚縄で男結びして固定します。

 

今回は、中段の胴縁と立子を「かがり結び」して見栄えを整えました。
自然素材で作った美しい四目垣が完成しました。